概説

 特許取得(第6192305号)の強力永久磁石(高性能ネオジム希土類磁石)磁気回路により、高い安全性と非常に効率の良い 永久磁石振動試験器 SSV シリーズは、高い信頼性・技術力により幅広い分野で採用され、土木・建築・研究・自動車・航空宇宙・ 電子機器・精密機械等の各産業分野での様々な振動試験で製品開発・品質評価・実証実験などに大きく貢献しています。
 永久磁石(高性能ネオジム)の採用とシンプルな構造により、耐久性・信頼性・静音性はもちろん操作性・安全性も兼ね備えて います。独自の構造により高振動数領域まで大加速度の振動を発生させることが可能であり、低振動数領域での大変位の振動を発生さ せることも可能です。
 また、永久磁石の採用によりブロワ等の特別な冷却装置を必要としないため、高い静穏性があり、消費電力が小さく、省エネルギー にも貢献し、メンテナンス費用も殆どかからないため経済性に優れています。

機種別仕様一覧 >>

永久磁石振動試験機のメリット
 メリット 1.
無騒音
 騒音源である冷却ブロワ、油圧装置、モーター音が無い為、運転中の騒音が無く静かな運転が可能で、 会話をしながらの
 加振や試験体の異音なども判別することが可能です。
 メリット 2.
メンテナンスフリー
 冷却水や作動油・潤滑油等を必要としない為、定期的に必要なオイル、オイルエレメント、エアフィルター等の 交換が不要で
 メンテナンスコストが大幅に削減できます。
 メリット 3.
付帯設備不要で
省スペース化
 防音対策や別途設置スペースが必要な冷却ブロワ、油圧装置、吸排気ダクト等の付帯設備が不要で最小限のスペースで
 設置できます。
 メリット 4.
経済性大で新時代の
ECO 試験機
 ランニングコスト(消費電力)が極めて小さく、CO2 排出量も約80%以上削減できることから 経済性が非常に高く、
 地球環境にもたいへん優しく、新時代に貢献するECO 試験装置として高い評価を受けています。


振動加振器/起振器 両用 SSV シリーズ(60S/105/115/125)

 上記SSV シリーズではオプション治具の使用・組み換えにより、幅広い様々な用途での振動試験がこれ一台で可能です。

水平加振形態 垂直加振形態 水平起振形態 垂直起振形態


起振器(H/V両用・H専用)SSV-ME/E シリーズ
                               (105ME/115ME/125ME/125LE/850ME/850E)

 MEシリーズは水平起振動専用に特化した振動試験装置で、主に建築構造物の耐震性能評価や各種実験に使用されています。
 専用品のため、可搬性に優れ取扱いが容易です。また、オプション治具の使用により簡易的ではありますが加振も可能です。

小型起振器 SSV-115ME
(基本セット)
中型起振器 SSV-125ME
SSV-115MEを使用した
動的耐震診断起振装置
大型起振器 SSV-850ME


高精度・低周波用 振動加振器 SSV-LS シリーズ (115LS/125LS/135LS)

 LSシリーズは近年需要を増した0.1Hz~での低振動数域で高精度の波形再現を追及した永久磁石振動加振器です。
 各種センサー類の開発、評価試験等に使用されています。


SSV-135LS 加速度波形

 SSV-135LS テスト波形

  周波数: 0.2Hz
  変位量: 250mmp-p
  加速度: 20cm/s2
  電力増幅器: SVA-ST-10
  加速度検出器: V405-BR
  レーザー変位計:KEYENCE IL-600
  周波数レンジ: 22.5Hz

  変位波形


大型振動加振器 SSV シリーズ (850/950/1050)

 大型振動台や大加振力が必要な振動試験に用いられ、1軸 / 2軸 / 3軸の振動台と組み合わせて使用します。
 永久磁石の使用により冷却装置、油圧装置などの付帯設備が不要なため、狭い場所や制限がある場所でも設置が可能です。
 デジタル振動制御装置 / サーボ型加速度センサーと組み合わせることにより、大変位の地震波の再現や大型試験体の振動試験が可能で、
 ターゲットの地震波形を精度良く再現可能です。


 

3軸同時永久磁石地震波振動台(左)
SPT3D-20K-95L3-120T
テーブルサイズ: 2m × 2m
X 軸 : 600mmp-p Y 軸 : 400mmp-p
Z軸 : 150mmp-p

 
2軸同時永久磁石地震波振動台(右)
SPT2DV-18K-85L2-50T
テーブルサイズ: 1.8m × 1.8m
X 軸 : 400mmp-p Z軸 : 150mmp-p
 


※型番クリックで機種別の画像・詳細が表示されます。
型番











最大加振力
N (kgf)
最大変位
mmp-p
最大加速度
(無負荷時)
m/s2 (G) peak
周波数範囲
Hz
質量
kg
SSV-60S 58.8(6) 40 98 (10) 0.1 - 2000 6.1
SSV-105 98(10) 80 163.3 (16.6) 0.1 - 1000 7.4
SSV-105ME × 98(10) 80 12.2 (1.25) 0.1 - 100 10
SSV-115 245(25) 100 122.5 (12.5) 0.1 - 1000 25
SSV-115ME × 245(25) 100 12.2 (1.25) 0.1 - 100 25
SSV-115LS × × × 245(25) 100 40.8 (4.16) 0.1 - 100 40
    ○:可能 △:可能(簡易) ×:不可  ※数値は単体無負荷時の数値になります。


永久磁石振動加振器 / 起振器 仕様 (中型)
※型番クリックで機種別の画像・詳細が表示されます。
型番











最大加振力
N (kgf)
最大変位
mmp-p
最大加速度
(無負荷時)
m/s2 (G) peak
周波数範囲
Hz
質量
kg
SSV-125 490(50) 150 153.2 (15.6) 0.1 - 1000 48
SSV-125ME × 588(60) 80 14.7 (1.5) 0.1 - 100 42
SSV-125LS × × × 245(25) 250 13.6 (1.39) 0.1 - 100 60
SSV-125LE × 490(50) 150 14.7 (1.5) 0.1 - 100 60
SSV-125HF × × 784(80) 55 173.5 (17.7) 0.1 - 3000 48
SSV-135LS × × × 88.2(9) 300 4.9(0.5) 0.1 - 30 80
    ○:可能 △:可能(簡易) ×:不可  ※数値は単体無負荷時(LSはテーブル取付け時)の数値になります。


永久磁石振動加振器 / 起振器 仕様 (大型)
※型番クリックで機種別の画像・詳細が表示されます。
型番











最大加振力
(地震波)
N (kgf)
最大変位
mmp-p
最大加速度
(無負荷時)
m/s2 (G) peak
周波数範囲
Hz
質量
kg
SSV-750 × × 2450(250) 150-250 98 (10) 0.1 - 200 350
SSV-850 × × 9800(1000) 150-250 137.2 (14) 0.1 - 200 800
SSV-850L × × 19600(2000) 250-400 196.0 (20) 0.1 - 200 900
SSV-850E × × 7845(800) 100 6.27(0.64) 0.1 - 100 1500
SSV-850ME × × × 9800(1000) 250-400 10.8 (1.1) 0.1 - 100 1450
SSV-860S × × 9800(1000) 50 245.0(25) 1.0 - 500 800
SSV-950L × × × 13730(1400) 600 171.5(17.5) 0.1 - 100 1200
SSV-1050L × × × 9800(1000) 800 147.1(15) 0.1 - 100 1500
SSV-1150L × × × 7845(800) 1000 147.1(15) 0.1 - 100 2000
    ○:可能 △:可能(簡易) ×:不可  ※数値は単体無負荷時の数値になります。